人口170人の町は最高にクールであったかい

バックパッカーとして海外を旅行し、4年前に日本に帰国した諒さん。当時住んでいた東京での都会生活より自然と触れ合う機会が好きで、次に何をしようかと不安を抱えながら模索していた。

そんなある日、築130年の古民家のオーナーに誘われ、人口170人の小さな町、石川県小松市滝ケ原町に移り住んだ。はじめは、知り合いも友人もいなく、心細かった。住んでいるうちに、近所の人たちが様子を見にきてくれたり、畑で野菜を栽培していると野菜づくりについてアドバイスをくれるようになり、少しずつ町の人たちとの交流が始まった。

そうこうしているうちに、古民家のオーナーの友人であるデザイナーやアーティストが遊びに来るようになり、スペイン人の画家や野菜づくりを習うイスラエル人のインターンと過ごす日々が始まった。隣接するTAKIGAHARA CAFEの壁に描かれている絵は、スペイン人画家のゲストによる作品。

海外を旅行している間、いろんな人のお世話になった。宿に泊めてくれる人との出会いは今でも忘れられない。そんな思いから、自分もいろんな人を世界中から迎え入れたいと思い、昨年の6月からAirbnbでホームシェアリングを始めた。名前は、TAKIGAHARA HOUSE

築80年の石蔵を改装したモダンな家にゲストを迎えるのは、諒さんのあたたかい笑顔とおもてなし。「僕にとってホストであるっていうことは、ゲストを迎え入れるということ。(町の人や僕の仲間と)つなげるっていうこと」と諒さんは言う。

室内はモダンな家具で統一され、のどかで静寂な周囲の町の雰囲気とのコントラストが新鮮だ。

「いろんな人の居場所になったらいいな」諒さんは言う。ゲストは、ここに来ると自分の家のようにくつろげると言う。暮らすように旅する、そしてまたここに戻ってくる。

僕はこのTAKIGAHARA FARMを、僕は川みたいなものかなぁと

思っていてひとつの雫から、それが今、

段々段々小川になってきて
コミュニティってものもどんどん

成長してきているかなって思っています。

Airbnbホスト、小川諒

隣接するTAKIGAHARA CAFEも運営する諒さんは、「運営に携わりながら一緒に生活している僕たちメンバーが、いかに楽しい生活を送っていることを軸に生活している」と言う。ホストやメンバーが日々楽しく暮らしていることで生まれる幸せな空間が、ゲストにも居心地の良さを感じさせる要因になっている。

また、カフェやホームパーティーを開催して、地元の住民と交流する機会を積極的につくり、自然に広がっていったコミュニティが、居心地の良い空間を形成している。

近所の人たちや、TAKIGAHARA HOUSEに滞在しているゲスト、海外から自宅に滞在しているインターンの人たちが和気あいあいと、ごはんを囲んで会話が弾む。なんとも和やかな雰囲気。まるで時を忘れたかのように。

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