AirbnbとJTBが訪日外国人旅行者の周遊消費拡大に向けたまちなかでの手ぶら観光サービス実証事業を実施
Airbnb (本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)は、株式会社JTB(本社:東京都品川区、代表取締役社長:髙橋広行、以下:JTB)と協力し、国土交通省から受託した「訪日外国人旅行者の利便性向上に向けた「まちなか」におけるICTを活用した手ぶら観光サービスの実証事業」(以下、本実証事業)において、都市部・観光地にあるファミリーマート6店舗で外国人旅行者向け手荷物配送サービスを実施いたします。
【実証事業の概要】
(1)現状の課題
①訪日外国人旅行者が宅配便を利用する場合、日本人と同様に宅配伝票を記入する必要があり、さらに複雑な料金体系や到着日時の理解不足、荷物が届かなかった場合の連絡などの不安、現金でしか支払いができないケースが多いことなどから、宅配便を利用する訪日外国人旅行者は限定的。
②利用者が増加している民泊には荷受人がいない場合が多いため宅配便の配送先に指定できない。
③コンビニにおいては、宅配便の受付対応に要する時間や訪日外国人旅行者の言語対応が困難。
④結果として、スーツケースなど荷物を自分で運ぶ訪日外国人旅行者が多く、公共交通機関の混雑、周遊や消費機会の損失が起こっている。
(2)本実証事業で解決を目指すこと(効果検証する内容)
①ICTを活用した宅配サービス「Luggage Free Travel(以下、LFT)」*¹によるオンライン事前予約・決済、配送状況のメール配信など、訪日外国人旅行者が使いやすい宅配サービスを提供。
②各空港(成田、羽田、関西)からコンビニへの当日配送を実施することで、民泊サービス利用者などの手ぶら観光の推進を行う。
③コンビニでは手荷物受取だけでなく、あらかじめLFTで宅配便利用(発送)の予約をした訪日外国人旅行者が提示したQRコードを読み取ることで受付を簡略化。
④コンビニで手荷物受取・発送した訪日外国人旅行者の周遊、消費拡大。具体的には、一部店舗で周辺観光地MAPや最寄りの観光案内所への誘導などを実施。利用者の購入額など、手ぶら観光に積極的に取り組むことによる効果検証を実施。
*¹JTBがパナソニック株式会社、ヤマト運輸と連携して提供する、訪日外国人旅行者向け多言語ICT手ぶら観光サービス https://www.luggage-free-travel.com/jp/about.html
(3)実証期間:2020年1月22日(水)~2月29日(土)
※国土交通省実証事業終了後も3月15日(日)まで継続して実施予定
(4)実施場所:東京、大阪、京都のファミリーマート6店舗
東京:新宿靖国通り店、外神田一丁目店、仲御徒町店、浅草雷門通り店
大阪:日本橋二丁目店
京都:祇園白川店
(5)配送区間:
羽田空港・成田空港⇒ファミリーマート東京都内上記4店舗(当日便)
関西空港⇒ファミリーマート大阪・京都内上記2店舗(当日便)
ファミリーマート6店舗⇒国内配送可能ホテル約12,000か所、全国11空港(新千歳、仙台、成田、羽田、中部、関西、広島、北九州、福岡、長崎、鹿児島)
※ファミリーマート6店舗間の配送も可能
(6)実証事業における各社の役割:
Airbnb: 実証事業を実施するコンビニ店舗周辺の住宅宿泊事業者・住宅宿泊管理事業者に対しての告知(モニター募集)
JTB:事業全体管理、ICT宅配サービスの提供、利用促進(プロモーション)、ニーズ調査、実証事業全体の効果検証
本実証事業を通じて、両社は今後も訪日外国人旅行者の周遊・消費拡大に資する取り組みを検討、実施してまいります。