辰野町とAirbnb Japanがパートナーシップ締結で合意

誘致企業に町内のAirbnb宿泊施設利用を促進、「関係人口」創出推進と魅力あるまちづくりで相互連携

辰野町と世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)の日本法人は16日、移住先や多拠点生活先としても近年注目され、企業誘致にも注力する辰野町において、「辰野町への移住定住や企業誘致の促進、ならびに関係人口の創出を推進」を目的とした共同プロジェクトの推進で合意、パートナーシップを締結いたしました。

  1. パートナーシップ締結の目的 

「辰野町への移住定住や企業誘致の促進、ならびに関係人口の創出を推進」

  • 新型コロナウイルス感染拡大後に加速する大都市から地方への移住意向の拡大機会を捉え、辰野町への移住・定住・企業誘致の各プロジェクト促進を支援
  • 辰野町内のAirbnb宿泊施設とそのホスト(宿泊施設運営者)と連携し、「行きつけの田舎」として辰野町及び周辺コミュニティの魅力を訴求、ホストやゲスト(宿泊者)、そしてコミュニティの有機的な交流を進め、関係人口の創出を図る
  • 特に、若年層を中心としたゲストと現地コミュニティが繋がり、「暮らすように旅する」というAirbnbの特徴的な旅行スタイルを通じた新しい観光需要創出(Airbnbの宿泊施設の「ワーケーション」利用促進)
  • 空き家バンク等とも連携して移住・定住の促進、地域に所在する空き家の活用、Airbnbでの宿泊施設登録によって地域の観光経済など課題解決に寄与するまちづくりをサポート
  1. 主なパートナーシップ締結概要
  1. 辰野町への関係人口創出、移住定住促進や企業誘致に関するプロジェクトの推進
    • たつのWORK TRIP(https://www.tatsuno-job.jp/worktrip/)との共同開催で、宿泊費等の補助金を活用した企業のお試し移転・ワーケーションの促進(10月〜来年2月)
    • 11月にお試し移転・ワーケーション中の企業とAirbnbとでの交流会・ディスカッションの開催を予定
  2. 空き家・古民家等の有効活用を通じて、地域経済への貢献
    • 空き家・古民家を有効活用した、Airbnbでのホスティング活動の促進(Airbnbのホストになるための助言、宿泊施設開業補助金支給等)
    • 安心安全なホームシェアリングの為のホスティングガイドライン作成
    • 地域のホストコミュニティ育成への支援(勉強会、交流会、Airbnbでホストを始める際のサポートなど)
  1. 観光コンテンツのオンライン化と情報発信の強化
    • 辰野町とAirbnbが連携して、地域内の宿泊施設のオンライン化促進やホスティング開始前の個別相談会・勉強会の実施
    • 辰野町とAirbnb双方のコミュニケーションチャネル等での情報発信

ポストコロナを見据えた現在、仕事・ライフスタイルの見直しを考える一方で、移住や多拠点・二拠点生活を考える人たちが増えてきています。特に若年層の間では顕著になっており、実際に辰野町では、新規に居を構えて地域コミュニティに重要な役割を担う多様な人材が地域づくりに貢献、今では企業移転先としても人気を博すようになってきました。

またAirbnbの国内利用者にとっても、大都市圏外での宿泊者利用は増加しており、コロナ禍で顕著になった多拠点・二拠点生活へのニーズの高まりやテクノロジーの進化によってより活発になった「どこでも暮らせる・仕事ができる」意識の変化(ワーケーション利用等)で、一定期間自宅以外の好きな場所で過ごすことは大きな傾向としてみられており、今後も加速すると思われます。

長野県は国内有数の風光明媚で過ごしやすい滞在先として、Airbnbのゲストはワーケーション等の利用などで長期滞在することも多く、今回のパートナーシップを通じて、Airbnbの宿泊施設やホストコミュニティを通じた「関係人口」促進が期待されます。辰野町とAirbnbは今後、今回のパートナーシップで相互に協力し、ポストコロナでの新しいライフスタイルのあり方を提案、より魅力溢れるまちづくりを進めていきます。

<長野県辰野町 武居保男 町長コメント>

辰野町では、町民と訪れる人々が様々なシーンでふれあい、「暮らすと観光が溶け合う」と感じるケースが増えてきており、地元に能動的に関わろうと辰野町に人が集まって来るようになりました。アフターコロナを見据えて、辰野町と「暮らすように旅をする」をコンセプトとしたAirbnbの方向性は、非常に合致していると思います。今回の連携は大きな後押しとなり、今後の具体的な取り組みによって地域にさらに光を与えてくれると考えています。

<Airbnb Japan 代表取締役 田邉泰之コメント>

近年、世界中のAirbnbのゲストの間では、テクノロジーの進化や生活観の変化によって「Live Anywhere(好きなところで暮らし、仕事をする)」という傾向が強くみられるようになってきています。今年5月に一般社団法人長野県観光機構と県内の観光や体験を推進するパートナーシップを締結した当社日本法人では、その一環として辰野町と相互連携をすることでAirbnbの仕組みを通じた魅力溢れるまちづくりに貢献、さまざまな場所で暮らしながら仕事をする人を応援、多様な人材交流を創造する「関係人口」の拡大と辰野町の発展に寄与していきたいと考えています。

<辰野町について>

辰野町は、蛍舞う豊かな自然環境、まちから里山が近いコンパクト感、ヒトコトモノのネットワーク、空き家等の豊かな余白などの資源があります。そういった辰野町の魅力に惹かれ、様々なジャンルの能動的に面白いことをやりたいプレーヤーが集まってきています。今後も引き続き関係人口を増やすとともに、共に地域を創る共創人口を増やすことが、地域の持続可能な手段だと考えており、関係人口・共創人口増加を推進してまいります。