Airbnb、一般社団法人全国古民家再生協会へ寄付を実施
世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)は、日本固有の建築技術の継承、および新しい人の流れをつくり、地域経済の活性化につなげていくことを目的として活動する一般社団法人全国古民家再生協会(所在地:東京都千代田区、理事長:杉本龍一)の活動理念に賛同し、このたび同協会に1億5,000万円の寄付金を贈呈しました。
「未来の子ども達の為に持続可能な循環型建築社会を創造する」を理念として掲げる全国古民家再生協会は、2015年の法人設立以来、日本全国の各地域に残る日本の住文化である古民家を、未来の子どもたちへ継承するための活動に熱心に取り組まれています。同協会は、こうした理念をかたちにしていくための各地の一般社団法人古民家再生協会で構成される全国組織で、古民家等リフォーム事業を適確かつ円滑に実施するための人材育成事業、住宅居住者等からの相談等への対応に係る事業などを主な事業としています。また、長期にわたって循環利用できる住宅のさらなる普及・拡大を目指し、伝統資財・古民家等の再生リサイクルに関する事業を通じて、伝統的木造建築の民家・町並みの保存及び産業廃棄物の削減等による循環型社会の実現に大きく寄与する活動で知られています。
現在日本国内では、住居等として使われていない空き家などが840万戸以上(注)あるとされており、その数は今後さらに増えることが見込まれる一方で、適切に管理・運営されないまま放置されることで地域において景観上の問題だけでなく、防災・防犯の観点からも対応が求められています。
(注)「平成30年(2018年)住宅・土地統計調査」
Airbnbでは、日本の社会に深く直結し、現在は歴史的価値を持ちながらも有効的に活用されていない建造物の「空き家問題」に寄与していきたいと考えています。古民家、町屋・町家、土蔵・蔵、茅葺き屋根、寺院、城、重要な文化財としての歴史ある建造物といった「歴史ある建物」を当社サイトにリスティングとして多数掲載することで、国内外のゲストが全国のホストや地域の人・コミュニティと人と繋がり、各土地での古くから伝わる伝統文化、建造物に触れる機会を創造していきます。今後の本格的な旅行需要回復を見据えて「歴史ある建物」での宿泊を楽しむゲストを増やし、地域社会の活性化や地域観光経済への貢献を継続していきます。
<Airbnbの「歴史ある建物」カテゴリについて>
昨年5月に発表した「2022年夏季アップグレード」での新規機能のひとつで、日本国内のみならず、世界各国で思ってもみなかった素敵なリスティング(宿泊施設)を見つけることができると高い評価を得ている「Airbnb検索カテゴリ」には、日本国内の魅力的な施設を多数掲載する「歴史ある建物」カテゴリが充実しています。古民家をはじめとする歴史ある建造物といった「歴史ある建物」が日本各地から当社リスティングとして多数掲載されていることで、主要観光都市のみならず様々な地方都市においても、国内外のゲストが当社掲載のホストや地域の人・コミュニティと繋がると当社は考えており、各土地での古くから伝わる伝統文化、建造物に触れる機会をさらに創造していきます。
<Airbnb Japan 代表取締役 田邉泰之コメント>
このたびAirbnbでは、未来の子ども達の為に持続可能な循環型建築社会を創造する理念を掲げ、日本固有の建築技術の継承、および新しい人の流れをつくり、地域経済の活性化につなげていく全国古民家再生協会の活動に大いに賛同し、寄付をさせていただくことになりました。すでにAirbnbには、日本国内の多くのホストの皆さんが日本の伝統遺産である古民家を再生し、国内外のゲストを迎え入れて活躍されていますが、今後当社では古民家をはじめとする魅力あふれるリスティングをさらに増やしていき、本格的に回復が見込まれるインバウンド旅行客需要を積極的に取り込んでいきたいと考えています。