Airbnbが2020年注目急上昇の旅行先ランキング20を発表。 夏季オリンピック開催地、東京もランクイン。
※このプレスリリースは2019年10月9日にAirbnb Inc.が発表したプレスリリースの抄訳です。
来年はますます無名のスポットや、エコ意識の高い国や街に世界の注目が集まる見通しであることが、Airbnbの予約データ*で明らかになっています。
ミルウォーキー、グアダラハラのような近代化の香り漂う文化拠点から、持続可能な旅でにわかに注目を集める振興スポットまで、2020年ランキングはサプライズと発見がいっぱい。マーズ2020火星探査機の打ち上げを予定しているケープカナベラル米空軍基地、サーフィン大会が数多く開かれるブラジルのウバツバなど、大型イベント開催予定地もトップランキング入りを果たしていることが社内の調べでわかっています。
ではさっそく前年比の予約伸び率*でみる、Airbnbの2020年最注目の旅行先20を発表します!
- ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)
- ビルバオ(スペイン)
- ブリーラム(タイ)
- サンベリー(豪ビクトリア州)
- ルーマニア
- 西安(中国)
- ユージーン(米オレゴン州)
- ルクセンブルク
- グアダラハラ(メキシコ)
- バヌアツ
- カリ(コロンビア)
- ケープカナベラル(米フロリダ州)
- アバディーン(スコットランド)
- コートニー(カナダ西海岸)
- ウバツバ(ブラジル)
- レ・コンタミヌ・モンジョワ(フランス)
- 東京(日本)
- ケーララ(インド)
- マリンディ(ケニア)
- マーストリヒト(オランダ)
1 — ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)
前年比729%増
大統領選に沸く米国からは、対立候補の指名が行われる民主党全国大の主催地ミルウォーキーが見事、急上昇ランキングトップに躍り出ました。ミシガン湖に面した魅惑の古都で、観光では後回しにされがちですが、すてきなレストランとバー、文化施設があって、名建築家カラトラバの傑作ミルウォーキー美術館にも出会えます。絶景が170km余り続く自転車レーンで風を切ってゆけば、Airbnbゲストの間で人気沸騰な理由がきっとわかるはず。
2 — ビルバオ(スペイン)
前年比402%増
鉄鋼・造船の衰退とともに寂れた工業地帯ビルバオも、近年は文化の街として驚くべき変貌を遂げています。巨匠フランク・ゲーリーのグッゲンハイム美術館が1997年に開館し、世界に一躍その名を轟かせたのを皮切りに、バスク州内最大都市として評判はあがり続け、2018年にはヨーロッパを代表する都市の年間大賞に輝きました。活気あふれるダイニングシーン、息呑む美建築、忘れられない街の眺めが訪れる人の心をとらえて離しません。欧州サッカーの最強国を決するユーロ2020開催地にも入っており、欧州全土から熱狂的なファンが詰めかける1年になりそうです。
3 — ブリーラム(タイ)
前年比383%増
首都から遠く離れたブリーラムは、国内有数のクメール文明遺跡が残る県です。特にパノムルン遺跡群は、隣国カンボジアの名所アンコールワットに勝るとも劣らない規模を誇り、見る者を圧倒します。古代遺跡に加え、毎年恒例ブリーラム・マラソンでも知られ、2018年からチャーン・インターナショナル・サーキットは国際バイクレース「MotoGP」のタイGP開催地にもなっています。2020年のMotoGPシーズン、タイGPは3月開催予定。
4 — サンベリー(豪ビクトリア州)
前年比356%増
メルボルンから北西に車ですぐのサンベリーは、野生動物、ワイナリー、ヴィクトリア時代の古建築がおしゃれな市民に人気のスポットです。クリケット英豪チームが争う骨壺トロフィー「ジ・アッシズ」生誕の地として有名。2020年はメルボルンがクリケット世界選手権「ICC T20ワールドカップ」開催地なので、サンベリーもファンの大量動員を見越しています。
5 — ルーマニア
前年比298%増
清らかな風がそよぐ丘、古色蒼然たる田舎の村。観光と違う旅を求める人にとって、ルーマニアはまさに夢の国です。欧州最後の広大な原生林を有し、2018年環境2018年環境パフォーマンス指数(EPI)の生態系持続力で見た国別ランキングでは世界15位にランクインしています。
6 — 西安(中国)
前年比255%増
中国文明発祥の地として世界四大文明古都にも数えられている西安。1974年に農民が偶然見つけた兵馬俑は、圧巻のスケールで世界中の人を魅了し続けています。中国西部・陝西省の省都であり、万国料理が交わるシルクロードの起点。街全体が「中国の野外博物館」と呼ばれ、諸王の王朝・長安として栄えた悠久の歴史を感じることができます。2020年には夜市、パフォーマンスなど、市内30の夜間観光ルートを案内するプログラムも市から登場予定です。
7 — ユージーン(米オレゴン州)
前年比213%
西海岸で今なぜか中都市ユージーンが熱い!海外を視野に入れたビジネスの立ち上げも盛んなら、オレゴンの食を語る上で外せないハブとしてじわじわと知名度を上げています。周囲の美しい自然に惹かれてエコ意識の高い人たちが流入し、新たな活力になって街全体がオーガニック食品産業の中心地に発展してきた経緯があります。また、2020年にはカーボンニュートラルな都市を目指すことを誓い**、全市を挙げてエコな街づくりに取り組んでいます。ナイキを生んだユージーンは陸上競技が盛んな街でもあり、2020年五輪代表選手選考トライアルには全米からトップアスリートと観客が集まる予定。
8 — ルクセンブルク
前年比167%増
欧州の小国ながら、魅力は尽きないルクセンブルク。崖の上の要塞都市は幻想的そのもので、1994年には旧市街全体がユネスコ世界遺産に登録されました。街を抜けるとそこには緑の森が茂る丘、中世の城、切り立つ崖と渓谷、素朴な村、心ときめくぶどう畑が広がっています。
9 — グアダラハラ(メキシコ)
前年比158%増
何かと忘れ去られがちなメキシコ第2の都市も、最近やっと日の目を見るようになってきました。メキシコシティの喧噪とは打って変わって、グアダラハラはゆったりした時が流れる街です。風光明媚なチャプルテペックの森周辺には植民地時代の壮麗な建築が並び、お祭りや美術館も多く、訪れる人を飽きさせません。市が公道から車を締め出し、自転車天国、歩行者天国の整備を推進しているグリーン都市というところも、注目したいポイント。
10 — バヌアツ
前年比140%増
オーストラリアから西へおよそ3220km。ここは天国のように美しい島々が集まる独立国です。人っこひとりいないビーチ、太平洋を行き交う野生生物は迫力満点。80以上の島々からなり、使用言語は群島全体で100をくだらず、1人あたりの言語密度は世界最高です。火山ハイキングから世界一流のスキューバダイビングまで、アクティビティの幅広さも世界随一といえるでしょう。
11 — カリ(コロンビア)
前年比137%増
世界のサルサの都、カリ。ここはパワーチャージできる土着のサウンドとダンスもさることながら、豊かなアフロ・コロンビアンのルーツも捨てがたい魅力を放つ街です。その独特の空気感は一度触れて、打たれてみないことにははじまりません。先住文化とヨーロッパ、アフリカが溶け合って生まれたのがカリーニョ(カリっ子)カルチャーであり、トロピカルパーティーの雰囲気と元気なナイトライフが楽しめます。海抜1,000mの高地なので、昼は温かな風がそよぎ、夜はひんやりリフレッシュ。
12 — ケープカナベラル(米フロリダ州)
前年比136%増
ケープカナベラル空軍基地とケネディ宇宙センターのあるフロリダの岬として世界的に有名。116km続く砂浜はどこまでも美しく、3つの重要自然保護区(カナベラル国立海岸、メリット島国立野生動物保護区、セバスチャンインレット州立公園)では手つかずの自然に触れることができます。2020年7月にはマーズ2020火星探査機が基地から打ち上げられる予定。世界が再びケープカナベラルに注目する熱い夏がきます。
13 — アバディーン(スコットランド)
前年比119%増
スコットランド北東のアバディーンは、白く輝く石造りの街並みが大半を占めることから、「グラナイト(花崗岩)シティ」の異名で知られる街です。国内では3番目に大きな都市で、市内のグルメ、ギャラリー、美術館・博物館はもちろんのこと、ちょっと田舎に足を伸ばすと、雄大な海の眺めやロマンティックな遺跡に出会えます。ランキング入りを果たした多くの旅行先と同様にアバディーンも、二酸化炭素排出量大幅削減を見据えた持続可能性推進の抜本プランを設けて取り組んでいます。
14 — コートニー(カナダ西海岸)
前年比114%増
バンクーバー島のエコの楽園コモックスバレーに位置するコートニーは、アウトドアの旅の起点にぴったり。山とスキー場、ボヘミアンな村々に囲まれた魅惑の小都市で、エコな旅行者に絶大な人気を誇ります。行政も温室効果ガス排出削減目標を掲げ、環境負荷を減らす運動を数々展開中です。
15 — ウバツバ(ブラジル)
前年比108%増
市内のビーチは100以上。誰もが認めるサンパウロ州随一のサーフタウン、ウバツバでは四季を通してサーフィン大会が数々催されます。周辺と併せてウバツバは、心洗われる海岸と自然を求めるサンパオロっ子に人気が高く、ハイキングトレイルも豊富。大西洋の緑豊かな熱帯雨林を心ゆくまで歩けます。
16 — レ・コンタミヌ・モンジョワ(フランス)
前年比108%増
レ・コンタミネ村は、モンブラン地方中部にある隠れた名所。シャモニーとメジェーヴという有名な高原リゾートの中間に位置し、夏は登山、冬はスキーに最適です。村は絵はがきから抜け出したような美しさ。サヴォワ山岳地方に伝わる伝統の建築様式をそのまま再現した古い農家が軒を連ねています。
17 — 東京(日本)
前年比103%増
夏季オリンピック開催地の東京が注目急上昇ランキングにランクイン。世界最高のアスリートが結集するのは2020年7~8月。日本の五輪開催はこれで4回目です。人口世界最大の東京首都圏では早くも節電、二酸化炭素排出削減、再生可能エネルギー、公共交通機関、低エネルギー車両の活用などを含めた環境にやさしい大会運営総合戦略を掲げています。
18 — ケーララ(インド)
前年比95%増
南インドで一番訪れたい州として、旅行者から絶大な人気を誇るケーララ。椰子の
木の海岸線、一面に広がるコーヒー農園、アラビア海の美しい眺め。めまぐるしく
人が行き交う国にありながら、静謐が支配するオアシスです。ビーチ、湖、山、滝
の種類も豊富なケーララには、亜大陸屈指のエコな旅行先が集まっています。州政
府では、地域の文化を楽しみながら保護も忘れないよう推奨する「責任ある旅行」
プログラムで住民と旅行者に協力を呼びかけています。
19 — マリンディ(ケニア)
前年比88%増
マリンディは古くから栄えたケニアの港町です。アフリカ系、アラブ系、ヨーロッ
パ系が混然一体の多元文化と息呑む自然美が自慢。街のいたるところで太い椰子の
木がそよぎ、ケニアの海を彩るさまざまな野生動物に出会えるマリンディ海洋国立
公園は、のんびりダイビングを楽しむには最高のロケーションです。スワヒリ建
築、採れたての海の幸、「ヘルズキッチン(地獄の厨房)」と呼び親しまれるマラ
ファ渓谷など、大自然のスポットも有名で、太陽に愛された長閑なリトリート以上
のものがあります。さらにケニアは国を挙げて地球保全運動を推進中です。先日も
国連地球行動サミットで、2021年までに植樹20億本、毎年3%ずつエネルギー効率
を高める動きを加速することを誓ったばかり。
20 — マーストリヒト(オランダ)
前年比55%増
最後の20番目はマーストリヒト。アムステルダムを除けば、どこよりも歴史建造物
が多いオランダの街です。ローマ統治下の歴史、迷路のような狭い路地があり、美
術館・博物館も少なくありません。2020年3月には世界最大級のアートフェア「
TEFAFマーストリヒト」の開催地を務める予定。
* Airbnb社内のデータをもとに、2019年9月時点で確定している翌2020年の予約数を、前年同期の予約数と比べたものです。
** ユージーン市が保有するすべての施設と事業で2020年までにカーボンニュートラルにする(温室効果ガス排出量の正味排出量をゼロとする)ことを誓った市気候回復条例より。