Airbnb「イタリアサバティカル休暇の旅」28万人超の候補者の中から選ばれた5人の応募者とは?


多くの人が日常の喧騒から逃れ、小さな村でゆったりと過ごすことを夢見ています。そんななか、この夢を実現している人たちがいるのです。Airbnbの「イタリア、サバティカル休暇の旅」プロジェクトに応募した28万人のなかから選ばれた、5人の応募者は、メルボルンやブエノスアイレス出身。彼らは、ボランティアとして小さなこの村に新しい風を吹き込みながら生活しています。
そんなグロットレの小さなコミュニティに住む人々は、世界中から28万人を超える人たちが自分たちの美しい村の復興を目指し、イタリアに3か月間の移住することを希望したと聞いて驚きました。イタリア南部、丘の上にあるグロットレの歴史的中心部は、人口わずか300人ですが、ここには600軒以上の空き家があります。
さらに、このプロジェクトはグロットレ市民にイタリアの文化、食べ物、言語、伝統に関する基礎知識をボランティアに提供する機会を提供しています。ボランティアは村の暮らしを満喫しながら、地元の人々の指導を受けながら1か月間の研修期間中、宿泊と体験の基礎をみっちりと習得。その後、村の再生を促進する現地の非営利活動に従事する「Wonder Grottole」(ワンダー・グロットレ)とともにAirbnbの補助ホストとしての本格的な活動がはじまります。
「新たな人生を始めたいと願う人たちがグロットレを訪れたいと思うようになれば嬉しいです」
レモさん(5人のボランティアの一人)
アンさんは農学の学位を取得し、メルボルンでAirbnbの体験ホストをしています。彼女はコミュニティにスキルを提供する5人のボランティアの一人です。「このプロジェクトには私が情熱を捧げる農業と写真の分野があります。コミュニティの中心にいる人たちにストーリーを写真で語るようなドキュメンタリーを作りたいと思っています。」

同じような思いを持っているのは、プロジェクトマネージャーのキャリアに終止符を打ち、グロットレで英語を教えるウェールズ出身のレモさん。「大手通信会社でプロジェクトマネージャーとして長い間してきた仕事を辞め、人生を完全に変えようと決めてやって来ました。新たな人生を始めたいと願う人たちがグロットレを訪れたいと思うようになれば嬉しいです。」

イタリアは長い間、伝統的なバケーションスポットでしたが、「イタリア、サバティカル休暇の旅」のボランティアに応募した人たちは、何か違うものを求めていました。補助ホストとしてデビューした後、村のコミュニティセンターにある美しいベッドルームや、村の中心部にある伝統的なお家にゲストを迎える傍ら、古くから伝わる野菜の育て方、ハチミツ採り、手打ち生パスタ、オリーブオイルのつくり方をゲストに指導する社会貢献体験のホストとしても活動します。
ニューヨーク出身の元消防士、ダレルさんはこう語ります。「数か月前に自分の家族がグロットレ出身だって知ったんです。広告を見た時、『信じられない、これは運命に違いない!』 と思い、自分のルーツと再びつながり、コミュニティに恩返しすることができるなんて、こんなに嬉しいことはないです。」

さらに候補者が応募に至ったもう一つの理由は、少しの間でも忙しい都会の生活から離れたいという思いによるものでした。生まれも育ちもブエノスアイレスでソフトウェアエンジニアのパブロさんはこう言いました。「交通渋滞が嫌い。いつもストレスを感じながら走り回るのはごめんだ。このプロジェクトのお陰でライフスタイルを変えられるし、初めての田舎生活も体験できるんだ。」

一方、田舎で育ったボランティアもおり、なかには、サバティカル休暇の旅を自然との接点を取り戻すためと見ている人もます。「私はハウスボートで生まれ、数年間森の中のユルトで暮らしました。自分の田舎のルーツと再びつながることを思うと、ワクワクします」と語るのは、トロントで文化ガイドをするヘレナさん。

非営利団体ワンダー・グロットレのチームと村人は、6月5日にグロットレに到着したボランティアと会いました。「応募者数が非常に多いことに驚きました。英語の指導からITまで、Airbnbの体験を成功させるために必要なスキルを備え、さらに、実践的な方法でコミュニティを助けることのできる非常に意欲的なグループに出会うことができて、皆喜んでいます。これは、この村にとって素晴らしいニュースです。もちろん、プロジェクト完了後もグロットレを支援し続けて行きます。」
ワンダー・グロットレのコミュニティについての詳細は、こちら(英語)をクリックしてください。